OPERA Project




OPERA誕生、S.W.A.Tの軌跡

「誰も見たことのない革新的なエスプレッソマシンをつくる」。
その夢の下に世界中からイタリアに集まったプロフェッショナルたち。見果てぬ夢を現実にした、OPERA誕生、S.W.A.T.の軌跡。

「誰も見たことのない革新的なエスプレッソマシンをつくる」。
その夢の下に世界中からイタリアに集まったプロフェッショナルたち。見果てぬ夢を現実にした、OPERA誕生、S.W.A.T.の軌跡。

誰も見たことがないアイデアが必要だった。
真の変化をもたらす何か、歴史に残る何かが。

夢で紡がれる物語があり、冒険から生まれる物語がある。SANREMO のマシンが、夢を感じさせるのは、そこに、まるで壮大なオペラのような響きがあるからだ。これは、後にS.W.A.T.(Sanremo World Academy Team)と呼ばれる世界最高クラスのタレントチームが、コーヒーマシンの未来をひらき、歴史をつくるまでの物語だ。

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「君たちと一緒にまったく新しい何かを創り出したい。まだどこにもないベスト・オブ・ベストのマシンを」。すべては、この言葉から始まった。SANREMO CEO、カルロ・デ・ソルディ。コーヒーマシンの世界に革新をもたらした21 世紀のトップリスペクトが、世界最高のタレントチームの最初のミーティングで迸らせた言葉だ。
当時からSANREMO 社は、そのデザインと革新的テクノロジーで、すでに高い地位を築いていたが、彼は、誰も見たことのない価値をつくり、歴史を変え、残るような仕事を望んでいた。そんな彼の思いに火をつけたのは当時有望な市場だったオーストラリア出張の時のことだ。実はその時、彼らのマシンに対し、反応は期待されたほどのものではなかったのだが、その事実が、彼の中に眠っていたものを揺り起こすことになる。
それは、オーストラリアのスタッフと訪れたメルボルンのステーキハウスでのこと。隣には、ベン・スティーブンス。コーヒーの世界の真のプロフェッショナル。星空の下、次々と沸いてくる言葉やアイデアが、二人の心に高揚感をもたらしていく。めくるめく時間。そして、次の瞬間、彼の頭に或るアイデアが降りてくる。ぼんやりはしていたが、確信的な輪郭。「製品をどう売るかではなく、唯一無二の製品をどのように開発するか」にピントを合わせるという決断。 折衷的なリモデルや特別な外観変更ではない。必要なのは、新たなアプローチであり、コーヒーの世界を知り尽くした者の情熱であり、卓越した知識であった。開発プロセスにエンドユーザーであるバリスタを誰も巻き込まなかったことも、不思議に思えた。 そう、開発のための新たなチームを作ることが不可欠だ。メンバーはすべて、卓越した専門知識と経験を持つスペシャリストでなければならない。何よりも大切なのは、歴史に残る貢献をしたいという共通の想いだ。

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人選においては、SANREMO の国際的展開が功を奏した。オーストラリアからはグランドバリスタチャンピオン、ササ。UK からは、テクニカルマネージャー、デービッド・ウィルソンと、世界中のバリスタの権威UKBC チャンピオンに3度輝いたジョン・ゴードン。タイ市場におけるコーヒー業界の代表的な役割を担うスペシャリティ、トルポン。そして、SCAE の競技会やWBC の審査員であるセリフ・バサランも参加した。メンバーは揃った。そして、未踏のチャレンジがはじまった。彼らのアイデアは、革新的で独創的なものだった。どんな小さな事も何一つないがしろにはせず、分析し、考察し、再考し、話し合われた。他社がすでに考案し、実現し、特許を取得しているものを避けながら、乗り越えながら、全く新しいテクノロジーを生み出していかなければならない。しかし、どんなに厳しい状況でも、安易に流れることは決して無かった。例えば、マシンの後ろ側に使用されているハンドメイドのクリスタルガラスは、400年の歴史を誇るヴァリスコ社の特別な仕上げを施したものだ。つまり、伝統と品質の代名詞でもある。困難ではあるが、その特殊性ゆえ、彼らのプロジェクトの際立つ独自性を高めることができた。 最後にはすべてのディテールがテストされ、必要に応じて変更され改良された。偶発的なものは何一つなかった。このマシンの持つ根本的イノベーションが、全く新しい価値として姿を現した。夢は実現したのだ。

最後はネーミングだ。情熱、アイデア、様々に異なる意見を詰め込んだ製品を語りつくし、見えない糸がメンバーを結び、ひとつとなって創り出した才能と努力の結晶であるこのマシンに相応しい名前はひとつしかなかった。そう、それがOPERAだった。

「我々は、存在しなかったもの、まだ見えなかったものを信じた。我々は、限界を超え、安易を超え、不可能を超えて夢見た。私は幸運だった。なぜならそれを信じたのは自分一人ではなく、同じ夢を抱いた多くの仲間がいたから。」
これは終点ではない。ひとつの通過点にすぎない。情熱のバトンは、次の世代に渡されていく。彼らの挑戦は永遠に終わらない。

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─ S.W.A.T., Sanremo World Academy Team ─

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